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ラサ滞在約3週間。
最早ラサ短期留学状態。 こんな筈ではなかった気が…。 そんな今日はセラ寺に行ってきた。 100年程前、日本の仏教学者である河口慧海や多田等観がチベット仏教を学んだチベット3大寺院のひとつ。 ショトン祭というチベット最大のお祭りの際には、タンカ台に大きなタンカが開帳されることで有名。 その他、中庭で行われる僧達の問答修行も目玉のひとつ。 セラ寺はラサ市内から8km離れた郊外にある。 山の麓に建てられた大きな古刹だ。 寺の裏山からはラサ市内が一望出来るという。 その「ラサ市内一望」と言う言葉に引かれ、早速山登り。 山と言っても丘って感じだけど、ここは既に標高3700m。 ちょっと登ってはすぐに息切れを繰り返す。 とっとこ登るチベタンの脇でひとりゼイゼイ言う自分。 高地生まれには勝てないと思いつつどんどん登る。 本当は4000m以上あるけど、心配機能的な問題で中腹で終了。 大きな岩に腰を下ろしてのんびり休憩。 照りつける太陽とゆっくり吹く風が心地良い。 ぼけっと風に吹かれながら風景を楽しむ。 そんな昼下がりの午後。 贅沢な瞬間。 とっとこ歩けば1時間もしない裏山の巡礼路。 それをのんびりし過ぎて気が付けば3時間も経っていた。 慌ててセラ寺内へ。 セラ寺の敷地は非常に広く、建物はちょっとした迷路。 リアルRPGみたい。 観光ルートのはずがチベタンのおばあちゃんがご飯炊いてたりとか。 主だった観光客はやっぱり漢民族。 それでもチベタンの姿は目立っていた。 チベット語は全く介さない自分。 それでもにこっと笑えばにこっと笑い返してくれる。 そんな心温まるチベタン達。 凄いのはチベタンのお子様。 ジェスチャーで必死に何かをアピール。 何かと思ったらカメラで写真を撮ってとのこと。 レンズを向ければしっかりポーズをとる子供達は非常に可愛らしい。 敷地内をぶらぶらしていると一際騒がしい場所が。 15時から始まる裏庭での問答修行だ。 若い僧から年を召した僧まで、皆独特のポージングで問答をしている。 写真は撮り放題らしく、レンズを向けられても何の反応も無し。 何枚か失敬してその場を後にした。 そして気が付けば17時。 お寺の閉まる時間。 100年前、ここに日本人が居たこと。 その100年後、自分が居ること。 同じ風景を見ていたのかなぁ、なんて。 歴史と言うか、何か不思議な縁を感じる場所。 出来ればショトン祭まで居たかった。 チベタン曰く、今年は8月23日から。 次は来年だなぁ。
by gongteng-zj
| 2006-08-05 23:59
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